ビジネスブックレビュー!『営業はいらない』著者:三戸政和

ビジネスブックレビュー!『営業はいらない』著者:三戸政和

☆著者紹介
三戸政和(みとまさかず)
株式会社日本創生投資 代表取締役社長。1978年兵庫県生まれ。同志社大学卒業後、2005年ソフトバンク・インベストメント(現SBIインベストメント)に入社しM&A、株式上場支援などを行う。2011年兵庫県議会議員に当選。現在は中小企業に対する事業承継・事業再生などに関するバイアウト投資を行なっている。
著書に『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい・会計編』(講談社)、『資本家マインドセット』(幻冬舎)、『まんがでわかる 絶対成功! ホリエモン式飲食店経営』(講談社)などがある。

☆本書のオススメ
営業の電話に腹を立てた経験、誰もが持っていると思います。「また営業の電話がかかってきた」と。この一連のやり取りは営業をする側、受ける側どちらにとっても無駄な時間です。
一方で、Amazonで買い物するとレコメンド機能、つまり「あなたにおすすめ」という部分があります。そのおすすめで買い物した人もいるはずです。では質問です。「あなたにおすすめ」を表示させるために営業職の人が何人必要でしょうか?答えはゼロですよね。でも営業活動は行っています。
「俺には関係ねー」と思っている方へ、重要な数値をご紹介します。
過去20年間で100万人営業従事者が減少しています。AIが競争相手になる時代が来ていることはこの推移を見れば一目瞭然です。
営業活動はなくなりません。でも営業活動自体の定義は変わってくるのかもしれません。
営業職に就く人は減ります。確実に減ります。ではどこへ行くのでしょうか?ある人はサービス自体の構築をするまたある人は独立して経営者になるのかもしれません。
営業職の危機とも考えられますが、これは逆にチャンスになり得るそれを考えさせられる一冊です。

☆印象に残ったポイント

①蘇る三河屋のサブちゃんP.6
⇒御用聞きは以前、お得意様の家まで行ってヒトが注文を取っていました。これって今Amazonがやっている、レコメンド機能と同じことではないですか?

営業マンの稼働時間の約7割は、商談の「準備」P.107
⇒営業活動の付加価値の源泉はどこだろう。と深く考えさせられました。実は日本では「営業」をする時間が営業職にはありません。営業職が行っていることが「営業」と定義することが誤りなのかもしれません。

③「ブルーポンド戦略」P.149
⇒営業職の経験者は「売る」ノウハウを持っているので、経営者としての素質があります。起業をする場合、戦う場所が需要で、本書では自分専用の池で戦うこと、つまり「ブルーポンド戦略」が起業成功させる秘訣と主張しています。

☆まとめ
営業職はなくなるか?
本書はそれを考えさせられます。おそらく、なくなりません。しかし、人数やプロセスは少なくなります。AIの活用だけではなく、戦略や商品力も営業活動と捉えると、会社の営業活動を見直す必要があるのかもしれません。
ただ、これだけは言えます。「営業職が少ない会社が有利!」
接待も大切です。ルート営業も大切。それはよくわかります。でもそれは「あなた」でないと絶対無理なことでしょうか?これからAIにとって変わられる職種がたくさんあり、営業職もその中の一部なのかもしれません。
では営業マンたちはどこへ行くのでしょうか?
そのヒントが本書にはあります。ヒントが気になった方はぜひご一読を薦めます!

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